腰痛の知識と対処法

腰痛についての基本的な知識と対処法です。

腰痛は多く姿勢に関与して起こってきますので、十分に注意して体操も行うようにしなければなりません。

思い込みで行う体操は、腰痛を悪化させる原因となるのです。

6つの腰痛の知識と対処法

  1. 腰痛の一番の原因は座る時間が増えたこと。
  2. 腰痛の大きな原因
  3. 腰痛の分類
  4. その他、腰が原因の可能性のある症状
  5. 自分で行う腰痛体操

 1、腰痛の1番の原因は座る時間が増えたこと

座るのは姿勢の中で一番腰に負担のかかる姿勢です。

現代の日本人は座る時間が長くなって、腰に負担がかかる時間が多くなっているのです。

座る姿勢は股関節の前面が硬くし、立ち上がると骨盤を前傾させ腰には負担が強くなります。

でも、悪くなった姿勢を正そうとするのも、反り腰になり腰痛を悪化させます。

実際には猫背にしている方が、腰痛になりにくいのです。

 


 

脊椎2、腰痛の大きな原因

からだを支えている脊椎は32~34個の椎骨がチェーンのように繋がっています。

頚椎7個 

胸椎12個

腰椎5個

仙椎5個

尾椎3~5個(人によって数が違うと言われています)

腰椎部分には上半身の重さを前弯(後に反る)によって支えているのですが、座っている姿勢では腰椎は後弯(前に反る)に反るようになります。

座っている姿勢が長いと、腰椎は後弯したままで前弯しにくくなります。

これを無理に前弯させることで腰痛が出現しやすくなります。

 

これは比較的に多い状態の腰痛ですが、人によって全く違う場合もあります。

 


3、腰痛の分類

急性腰痛(いわゆるぎっくり腰)

動作や衝撃によって、腰部の靭帯、関節包、骨、筋、筋膜などを損傷した状態であることが多いです。

しかし、機能障害で筋肉が引っ張っている場合や、神経が引っ掛かっているだけの場合もあります。

急性腰痛の場合、まずはかかりつけの医療機関を受診することが大切です。

特にRed flagと呼ばれる、重篤な疾患が潜んでいる可能性を除去する必要があるからです。

このRed flagに当てはまらない場合に、姿勢などによる筋や神経痛が考えられるということになります。

※急性腰痛やRed flagについての詳細はこちらへを → クリック

慢性腰痛

腰痛が発症して約3カ月を経過しても変化しないものを総称して言います。

最近では新たなる病態の発生とも言われていますが、経年的変化による腰痛や障害性の腰痛も含まれます。

慢性腰痛は持続する痛みを回避する姿勢を取り、色々な原因が複雑に絡み合っていることが多いです。

・下肢の歪みを調整するための起こる場合

・肋骨や骨盤周囲が硬く、脆弱部位が障害された場合

・うつ病など精神的な問題に伴う場合

・内臓の問題による場合

・下肢の筋力不足による場合

・その他、姿勢の問題がある場合

など

非特異性腰痛

急性腰痛や慢性腰痛のレントゲンやMRIで特定できない腰痛を総称して言います。

腰痛の約80%以上はこれに当てはまると言われていますが、通常原因が分かりにくい場合に言います。

しかし、実際にはからだの使い方や筋力低下、姿勢などが原因となり、慢性腰痛と原因は重なると言ってよいでしょう。

4、その他、腰が原因の可能性のある症状

足がしびれるように痛む、感覚が鈍い

時々下半身の色んなところがピリピリ痛む

お尻が痛む

足に力が入らない

足がだるくて重い

足首が硬い

膝や股関節が痛い  

など

このような症状も腰が原因の可能性があります。


 

5、自分で行う腰痛体操

自分で行う場合の注意点ですが、痛みがある方向に行わないようにしてください。

殆どの方は痛みがある方向は、硬くて悪い方向と思っています。

しかし、痛みが出るのは、それ以上に動かないので起こっていることが殆どです。

無理に動かすことでぎっくり腰のような症状が出現する場合があります。

注意して行ってください。

ウイリアム体操

・上を向いて寝た姿勢で両膝を抱え込む

・上を向いて寝た姿勢で片足を伸ばしたままで、反対側の膝を抱え込む(両側に行います)

マッケンジー体操

下を向いて寝た姿勢でお腹を持ち上げないようにして、からだを持ち上げます。

この時に痛みのないように左右に骨盤をずらしてみます。

痛みがあれば無理に行わずに、骨盤をずらして痛みのないところを探すのです。

 

 

先ほども記入したように痛ければ行わないのが基本になります。お気を付け下さい。


当院で行う腰痛整体はこちら → 腰痛の改善

その他は肩こりからくる腰痛もあります → 肩こりの知識と簡単な体操