春先の体調不良

この季節、当院の周りではイカナゴの釘煮の匂いが漂っています。

今年は本日解禁で1Kgあたり2500円もする高級魚並みのお値段になっているようです。

さて、春の訪れを感じる暖かさになってきましたが、この季節は以外にも体調不良が多くなる時期です。

どのような体調不良が多いのかを記載していきます。

  1. 身体のだるさ、眠気
  2. ぎっくり腰などの腰痛
  3. 脳卒中
  4. 肺炎など咳が止まらない
  5. めまいや頭痛
  6. うつ病など精神症状など

これらは春先に多い症状と言えるでしょう。

1、身体のだるさや眠気

冬は身体を出来るだけあたためている時期ですが、春先に少し暖かくなると湿度も上昇することから暑い感じもしてきます。

しかし、実際には体温がそれほど上昇している訳ではなく、少し体が冷えていると言ってもいいでしょう。

湿度が上昇することで体温があがっている感じがしますが、実は体温は放散されやすくなっているのです。

とくに少し汗ばんだ状態になると体はすぐに冷えてしまい、低体温の状態が多くなってしまうのです。

また、眠気に関しては呼吸状態が悪くなっているから起こります。

黄砂や花粉の影響もありますが、気温の変化で鼻の粘膜が腫れたり、呼吸器の悪い人はぜんそく症状が起こってしまします。

このため、睡眠時にはうまく呼吸が出来ず、十分に熟睡できていないのです。

この時期にはエアコンなど暖房器具をうまく使用して、体温の恒常化に努めるようにしてください。

2、ぎっくり腰などの腰痛

暖かくなる時には以外に『魔女の一撃』と呼ばれるぎっくり腰は多くなります。

寒さで固まってしまった身体は、いつのまにか筋肉を強ばらせて伸びない筋肉になってしまいます。

暖かくなったことで固まってしまった身体を動かしやすくなります。

動かしやすいけれども、実際には様々な組織が動かず、筋肉などに負担が大きくなる動きをしてしまうことになります。

また、冬の間に変化してしまった動きが、組織をはさみ込み強い痛みを起こすこともあります。

このようにならないためにも、冬の間から固まったからだをしっかり調整することが必要です。

春になれば突然スポーツをするなども、問題が発生しやすくなります。

春先から少しずつ軽いストレッチなどを行うようにしましょう。

絶対に無理な呼吸を止めたストレッチから始めるのは止めてください。

ストレッチは呼吸を止めずに、ゆっくり長くすることが基本になります。

3、脳卒中

脳卒中は冬に多いと思われている方も多いと思われます。

実際に寒暖の差が一番多くなっているときに発症するので、冬場の寒暖の差に問題があります。

しかし、実際は『三寒四温』である、日毎の寒暖の差にも問題が発生しやすくなるのです。

脳卒中の注意としては、水分を十分に取っておくことですが、寒暖の差を衣服などで十分に埋められるようにしておくことが重要になります。

しかし、脳卒中は突然襲ってきます。高齢者に起こるものであるとは思わないでください。

実際には小学生や20代などでも発症することもあり、滅多にないこととは思わずに注意してください。

症状としては、片側の上下肢のしびれや感覚障害、脱力感、言語不明瞭、よだれなどがよく分かる症状です。

最近では48時間以内に病院へ行けば、殆ど麻痺も残らない可能性もありますので、早めに脳神経外科の病院に行ってください。

4、肺炎など咳が止まらない

冬にも多いのですが最近は春先に、このような症状が出る方が増えています。

大人ぜんそくとも言われる症状です。

PM2.5などの影響もありますが、以前の日本にも光化学スモッグと言う状態がありました。

それなのになぜ今なのでしょうか?

それは姿勢の悪化している人が増えていて、ぜんそくのような症状が出現しやすくなっているのです。

パソコンやスマートフォンなど下を向く姿勢で、身体を固めている状態が多くなっています。

このために、気道が圧迫された姿勢で、身体が固まってしまっているのです。

姿勢の影響で咳による痰の排出が悪くなっており、咳が続くことで気道は腫れてぜんそく症状になってしまうのです。

現代病とも言える姿勢からの病気の症状なのです。

5、めまいや頭痛

めまいや頭痛は肩こりから発症すると言っていいでしょう。

冬の寒い時には肩をすくめた姿勢になり、肩から首にかけての筋肉が短縮してしまします。

短縮した筋肉によって、首の骨は動かなくなり、首にある血管を圧迫しやすくなってしまいます。

こうしたことで脳への血流量が不安定になり、めまいや頭痛が出現しやすくなるのです。

また、短縮した血管によっても脳への影響が起こり、症状が起こることもあります。

少々は暑いかもしれませんが、首の後ろ冷やさないようにして十分温めるようにしてください。

6、うつ病など精神症状など

精神症状も暖かくなると悪化すると言われています。

一つには隠れ脳梗塞の様な問題が起きている可能性もあります。

しかし、殆どの場合は気圧や湿度の変化による、血圧変動や脳への負荷の増大が影響しています。

身体の状態の良くない人は、こういった変化に影響されやすくなります。

日頃から身体の状態をどう良くしていくかが重要となり、この時期になってからでは身体を温めることぐらいしかないでしょう。

 

まとめ

いかがでしたか?

ご自身が思っている以上に、春には不調が出現しやすいことがお分かりになりましたか?

子供のころには寒暖の差では起こりにくかった不調が、年齢とともに出現しやすくなります。

出現しにくくするためには、その場限りではなく日頃からのコンディショニングが必要となります。