肩こりの知識と簡単な肩こり体操

女性に多い肩こりですが、男性にもかなりの確率で肩こりがあります。

筋力の違いから男性は感じていないだけなのです。

しかし、タダの肩こりと思っていると、障害へと進んでいく可能性があります。

 


肩こりとは?

肩こりは読んで字の如く、肩が凝っているということですが、両腕と頭を支えるのに筋肉が頑張ってしまい肩こりが起こります。肩こり説明用脊椎

両腕は鎖骨と肩甲骨でうまくからだに乗るように出来ていますので、肩は凝らない状態です

しかし、殆どの人が猫背になってしまい、上手くからだに乗らなくなってしまっているのです。

そのために両腕や頭を支えるのに筋肉が頑張らなくてはならなくなっているのです。


肩こりの動作的原因は?

スマホやパソコンなどを使用して、日常生活では下を向くことばかりではありませんか?

肩こりの原因としては1番多くなります。

5~6kgの頭をいつも背中の筋肉で支えていますが、下を向く時には頚椎の7番目、上を向く時には頚椎の1番目を使いやすくなります。

頭の重さだけではなく首の使い方にも問題があり、肩こりを発生させます。

また、肩こりによって動きにくい首の骨は、40歳を過ぎた頃には少しずつ変形してきます。

この首の骨の問題が頑固な肩こりへと進行させ、また首の障害へとつながる可能性があります。


肩こりの悪化に伴う障害

私が理学療法士としてリハビリを行った以下の重度な障害です。肩こりが悪化することで起こる可能性があります。

これらの症状がある人は自分で治そうと思わず、まずは整形外科を受診することをお勧めします。

こうなると頚椎だけが悪いわけではありません。

頚椎だけではない、全身のバランスを改善させる必要があります。

 ☆頸部脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症というのは脊髄神経が通る管(脊柱管)が狭くなった症状の総称です。 

 症状としては首・肩のこりや痛み、動きの制限などがありますが、重症化すると手のしびれや痛みが出現する場合もあります。

以下の障害が脊柱管狭窄症と診断される場合があります。 

・変形性頚椎症

高齢者にもっとも多い診断名ですが、最近はパソコンやスマートフォンの使用によって若い人にも増えてきています。

頚椎に過剰なストレスを起こした結果、それを補う骨(骨棘)を作ります。

この骨が脊柱管を狭くしてしまうのが変形性頚椎症です。

他にも頚椎の歪みによる場合も変形性頚椎症と診断される場合もあります。

・頚椎椎間板ヘルニア

脊椎と脊椎の間には椎間板というものがクッションの役目をしています。

そしてその中央には髄核というボールのようなものがあり、脊椎がうまく動くようにしているのです。

この髄核が脊髄神経の通る管に飛びだしたものが、椎間板ヘルニアといいます。

脊柱管狭窄症と言われる場合には、2~3個以上出ていることが多いです。

・頚椎すべり症

上下の頚椎にせん断力が長期に加わった時に起こりますが、交通事故などの強い衝撃で発生することもあります。

上下の頚椎が前後にずれてしまい、頸部に痛みが出現しやすい状態です。

これら障害となれば、手術の適応となってくることもある状態です。

施術を行うにも十分な注意が必要な状態です。

当院では医師の診断とレントゲン撮影をお願いし、リスク管理を徹底して行います。

 ☆肩関節腱板断裂など肩関節障害

肩の障害で一番聞くのは五十肩だと思いますが、五十肩という病名は肩が痛いや動かないなどの総称です。

実際には五十肩と診断された人の中には、腱板断裂で手術をしないと全く手が使えない人も沢山いらっしゃいます。

専門的に考えれば、五十肩の中には数十という病態が隠れているのです。

いくつか病名だけ記入させていただきます。腱板断裂や腱板炎、SLAP損傷、腱板疎部損傷、石灰沈着性腱板炎、烏口突起炎、上腕二頭筋長頭腱断裂や炎症、肩鎖関節脱臼、肩関節不安定症など

これらの場合は、医師が治療しないと改善しない場合も多く存在します。

必要な場合は協力整形外科かもしくは肩関節専門の医師に紹介させていただきます。

 ☆胸郭出口症候群

胸郭は肋骨、胸椎、胸骨で構成される場所を言い、神経や血管の出口である鎖骨周囲でな圧迫している場合を言います。

胸郭出口症候群は一般的に(前)斜角筋症候群、小胸筋症候群、肋鎖間隙症候群の三つがあります。

 しかし、実際にはそのほかにも多くの場所で圧迫されていることが多いのが現状です。

神経や血管の走行に沿って、痛みなどの感覚、脈拍を感じながら一つずつ取り除いていく必要があります。

これだけでは手術をすることはありませんが、頚椎障害と合併している場合もあります。

 ☆脳血管障害など頭部障害

頭蓋骨と頚椎の部分には後頸動脈が存在します。

この後頸動脈が圧迫されることで血圧の上昇や血栓の出現し、いずれ脳障害を起こす可能性があるとも言われています。

ほかにも頸部の筋肉が異常に硬くなることで、頭蓋骨内の膜組織を引っ張り、様々な問題を起こす場合があります。

脳障害を発症しているのか、それとも機能的な問題なのか鑑別が必要となります。

 ☆めまいや難聴などの耳の障害

頸部の筋肉は耳の周囲にも付着しています。

この付着した筋肉や膜組織が耳の中の組織を引っ張ったり、圧迫してしまったりします。

そのために耳が聞こえなくなる場合や、めまいを起こす場合もあります。

実際には脳障害の可能性もあり、鑑別して適切な対処が必要になります。  


自分で出来る簡単な肩こり体操

上記の症状がある人でも、症状の出ない範囲ならば行っても構わない程度の簡単な体操です。

しかし、症状が悪化するようならばすぐに止めるようにしてください。

この体操で寝違い程度ならば治ってしまう人も結構いますよ!

※人によっては全く効果が感じない場合もあります(実際はコツがあります)

 

まずは首を自分で評価します

①椅子に座ってください。

②力を抜いて軽く姿勢を正してください。

③首の動きを上下左右と回して確認してください。(痛みやシビレがない程度にしてください)

④どれくらい動いたかしっかり覚えておいてください

簡単な体操に入ります

⑤両手を頭の後ろで組んでください。

⑥両手はそのままで右へ首を倒します(首の一番上から順番に身体もゆっくり曲げていきます。)

⑦右肘を右の骨盤に向けて当てるようにして、左肘は正面方向を向くように身体を曲げていきます。

※このときに呼吸を止めずに、できる限りゆっくりと行ってください。

⑧右へ3回、左へ3回行ってから呼吸を整えながら1分休憩(手は下ろしてください)

⑨頭の後ろで手を組んで③の動作を今度は左右交互に(右→左→右→左→右→左)

再評価

⑩力を抜いて軽く姿勢を正してください。

⑪首の動きを上下左右と回して確認してください。(痛みやシビレがない程度にしてください)

 

力が入り過ぎていたり、状態が悪い人は効果は出にくくなります。

効果が出ていないと思う人は、もう何度か力を抜いてゆっくり繰り返してみてください。


まとめ

肩こりに関連することをまとめてみましたが、この内容は状態の一部とお思いください。

肩こりには原因が存在します。そしてその原因にはまた原因が存在するのです。

原因は多種多様で医師の診断が必要な場合もあります。

悪化する前の対策を心がけましょう。


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